正答4
解説
正解は4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
満水保存法は、ボイラー内部を薬液を加えた水で満たし、空気との接触を断って腐食を防ぐ保存方法です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
満水保存法は、休止期間が3か月程度以内の場合や、緊急時にすぐ使えるように休止する場合に採用されます。
2:× 正しい記述です。
短期満水保存法では、停止前にボイラー水を分析し、pHやりん酸イオン、亜硫酸イオンなどの濃度を標準値の上限近くに保ちます。
そのまま満水で保存して、休止中の腐食を抑えます。
3:× 正しい記述です。
長期満水保存法では、停止後にボイラー水を全量ブローしてから給水します。
そこへ短期満水保存法と同様に薬液を加え、濃度が均一になるようにします。
4:○ 誤った記述です。
薬液の連続注入ができない場合に満水後に昇圧するのは、外部から空気が入り込むのを防ぐためです。
公式正答ではこの肢が誤りとされており、記述の「0.5〜1.0MPaまで昇圧する」という圧力の範囲が標準的な取扱いと異なる点が誤りと考えられます。
5:× 正しい記述です。
1か月以上の長期間保存する場合は、窒素ガスで内部をシールする方法を併用すると、酸素の侵入を防げます。
エコノマイザや過熱器に対しても防食上有効です。
【ポイント】
満水保存法は「3か月程度以内・緊急時の使用」、乾燥保存法は「長期休止・凍結のおそれがある場合」と使い分けます。
満水保存では、薬液濃度の維持と空気の遮断が防食の要点です。