ボイラー休止中の保存法に関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 乾燥保存法には、窒素封入による保存方法があり、ボイラー内部に窒素ガスを0.2MPa程度まで加圧封入して空気と置換し、外部からの空気の入り込みを防止する。
B 短期満水保存法により10日間程度の期間保存するときは、スラッジなどを排出した後、薬液注入を併用しつつ給水を行い、満水にする。
C 短期満水保存法では、ボイラーの停止後にボイラー水の分析を行い、pH、りん酸イオン濃度、亜硫酸イオン濃度などを標準値の中間値以下に保持する。
D 長期満水保存法で1か月以上の期間保存する場合に、窒素でシールする方法を併用すると、エコノマイザや過熱器に対しても防食上有効である。
正答5
解説
正解は5です。
ボイラーを休止するときの乾燥保存法と満水保存法の要点を問う問題です。
【記述別解説】
A:× 窒素封入による乾燥保存では、窒素ガスを0.2MPaではなく0.06MPa程度に加圧して封入します。
空気と置換し、外部から空気が入らないようにするという点は正しい内容です。
B:○ 短期満水保存法では、スラッジなどを排出した後、薬液を注入しながら給水して満水にします。
C:× 短期満水保存法では、pHやりん酸イオン、亜硫酸イオンなどの濃度を、標準値の上限付近に保持します。
中間値以下では防食効果が不十分になるおそれがあります。
D:○ 長期満水保存法に窒素シールを併用すると、空気の侵入を防げます。
エコノマイザや過熱器に対しても、防食上有効です。
【選択肢別解説】
1:× Aが誤りなので、この組合せは誤りです。
2:× Aが誤りなので、この組合せは誤りです。
3:× A・Cはいずれも誤りなので、この組合せは誤りです。
4:× Cが誤りなので、この組合せは誤りです。
5:○ 正しい記述はBとDなので、これが正解です。
【ポイント】
窒素封入の圧力は0.06MPa程度、満水保存の薬品濃度は標準値の上限付近、が頻出の数値です。
乾燥保存法は、休止期間が長い場合や凍結のおそれがある場合に用いられます。