ボイラーに使用する金属材料に関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 鋳鋼は、大口径や高圧用の弁箱、その他形状が複雑なため機械加工が困難で鋳鉄では強度が不足する部品に使用される。
B 高炭素鋼は、硬化し、割れが発生しやすいので、ボイラーには主として炭素量0.5~0.8%程度の軟鋼が使用される。
C 銅合金には、銅と亜鉛の合金の黄銅及び銅とすずの合金の青銅があるが、黄銅の方が鋳造しやすく、バルブ、コックなどに使用される。
D 合金鋼は、引張強さ、クリープ強さ、耐食性などを改善するために炭素鋼に適量のクロム、ニッケル、モリブデンなどを添加したもので、ボイラーに使用される合金鋼にはクロムモリブデン鋼などがある。
正答3
解説
正解は3です。
ボイラーに使われる金属材料(鋳鋼、軟鋼、銅合金、合金鋼)の特徴を問う問題です。
記述AとDが正しく、組合せは「A,D」になります。
【記述別解説】
A:○ 正しい記述です。
鋳鋼は、溶かした鋼を鋳型に流し込んで作るので、複雑な形状の部品を作れます。
鋳鉄より強度が高いため、大口径や高圧用の弁箱などに使われます。
B:× 軟鋼の炭素量が誤りです。
高炭素鋼が硬く、割れが発生しやすいという点は正しいです。
ボイラーに主に使われる軟鋼は、炭素量がおおむね0.3%以下の低炭素の鋼です。
炭素量0.5〜0.8%程度は、軟鋼の範囲ではありません。
C:× 鋳造しやすいのは黄銅ではなく青銅です。
銅とすずの合金である青銅は、鋳造性と耐食性に優れています。
そのため、バルブやコックなどには青銅が使われます。
D:○ 正しい記述です。
合金鋼は、クロムやモリブデンなどを加えて、高温での強さや耐食性を高めた鋼です。
ボイラーでは、高温にさらされる過熱器管などにクロムモリブデン鋼が使われます。
【選択肢別解説】
1:× 誤りのBとCを含むので該当しません。
2:× 誤りのCを含むので該当しません。
3:○ 正しいAとDだけを挙げた組合せです。
4:× BもCも誤りです。
5:× 誤りのCを含み、正しいAが抜けています。
【ポイント】
鋳造しやすい銅合金は青銅、ボイラー用の鋼は低炭素の軟鋼と覚えます。
高温部には、クロムモリブデン鋼などの合金鋼が使われます。