正答3
解説
正解は3です。
重油燃焼ボイラーの低温腐食の仕組みと防止対策を問う問題です。
低温腐食は、燃焼ガス中の三酸化硫黄が水分と結び付いた硫酸蒸気が、露点以下の伝熱面で凝縮して起こります。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 適切な記述です。
軟鋼は濃硫酸には侵されにくいですが、希硫酸には激しく腐食されます。
低温腐食では、凝縮した硫酸が希硫酸として作用します。
2:× 適切な記述です。
エコノマイザの表面温度は給水温度に左右されます。
ボイラー水などを入口に再循環させる方法や給水加熱器を使う方法で給水温度を上げ、表面温度を露点より高く保ちます。
3:○ 対策の内容が逆です。
空気比を高くすると三酸化硫黄が生成しやすくなり、硫酸の露点が上がって腐食が進みます。
正しくは、低空気比燃焼で三酸化硫黄の生成を抑え、露点を下げる方法です。
4:× 適切な記述です。
予熱された空気の一部を空気予熱器の入口側へ戻すと、入口の空気温度が上がります。
その結果、伝熱面の温度を露点より高く保ちやすくなります。
5:× 適切な記述です。
空気予熱器の伝熱板に、耐食性の良いセラミックスやエナメル被覆鋼を使う方法があります。
【ポイント】
低温腐食の対策は、伝熱面の温度を上げること、露点を下げること、耐食材料を使うことの3つに整理できます。
露点を下げるには、硫黄分の少ない燃料を使い、低空気比で燃焼させます。