次の文中の[ ]内に入れるA及びBの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「飽和水の比エンタルピは飽和水1kgの[A]であり、飽和蒸気の比エンタルピはその飽和水の[A]に[B]を加えた値で、単位はkJ/kgである。」
正答5
解説
正解は5です。
飽和水と飽和蒸気の比エンタルピが、どの熱量から成り立つかを問う問題です。
比エンタルピは、0℃の水を基準として物質1kgがもつ熱量を表します。
飽和水は、水を飽和温度まで温めただけで、まだ蒸発していない状態です。
【選択肢別解説】
1:× Aを蒸発熱、Bを顕熱としており、AとBが逆です。
飽和水はまだ蒸発していないので、蒸発熱は含まれません。
正しくはAが顕熱、Bが蒸発熱です。
2:× Aを蒸発熱としている点が誤りです。
飽和水の比エンタルピは、水を飽和温度まで温めるのに要した顕熱です。
3:× Aを潜熱、Bを顕熱としており誤りです。
潜熱は状態変化に使われる熱で、飽和水の段階では加わっていません。
4:× Bの蒸発熱は正しいものの、Aの潜熱が誤りです。
飽和水の比エンタルピは潜熱ではなく顕熱です。
5:○ Aは顕熱、Bは蒸発熱で正しい組合せです。
飽和蒸気の比エンタルピは、飽和水の顕熱に蒸発熱を加えた値になります。
【ポイント】
温度を上げるのに使われる熱が顕熱、温度を変えずに状態を変える熱が潜熱です。
水から蒸気に変わるときの潜熱を特に蒸発熱といいます。
「飽和蒸気の比エンタルピ=顕熱+蒸発熱」と覚えておきましょう。