ボイラーの自動制御に関するAからDまでの記述で、誤っているもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A ボイラーの状態量として設定範囲内に収めることが目標となっている量を操作量といい、そのために調節する量を制御量という。
B ボイラーの蒸気圧力又は温水温度を一定にするように、燃料供給量及び燃焼用空気量を自動的に調節する制御を自動燃焼制御(ACC)という。
C 比例動作による制御は、オフセットが現れた場合にオフセットがなくなるように動作する制御である。
D 積分動作による制御は、偏差の時間積分値に比例して操作量を増減するように動作する制御である。
正答2
解説
正解は2です。
自動制御の用語と、比例動作・積分動作の働きを問う問題です。
誤っている記述をすべて挙げた組合せを選ぶので、×の記述だけの組合せが答えです。
【記述別解説】
A:× 制御量と操作量の説明が逆です。
設定範囲内に収めることが目標となる量が制御量で、そのために調節する量が操作量です。
例えば、蒸気圧力が制御量、燃料供給量が操作量です。
B:○ 正しい記述です。
蒸気圧力や温水温度を一定にするため、燃料量と燃焼用空気量を自動で調節します。
この制御を、自動燃焼制御(ACC:Automatic Combustion Control)といいます。
C:× 比例動作の説明として誤りです。
比例動作(P動作)は偏差の大きさに比例して操作量を変える動作で、オフセット(定常偏差)が残ります。
オフセットをなくすように働くのは積分動作(I動作)です。
D:○ 正しい記述です。
積分動作は、偏差の時間積分値に比例して操作量を増減させる動作です。
これによりオフセットがなくなります。
【選択肢別解説】
1:× Bは正しい記述なので含まれません。
2:○ 誤っている記述AとCを、過不足なく挙げた組合せです。
3:× Dは正しい記述なので含まれません。
4:× BとDはどちらも正しい記述で、誤っているAとCが入っていません。
5:× Dは正しい記述で、誤っているAが抜けています。
【ポイント】
P動作ではオフセットが残り、I動作がそれを解消します。
制御量は「目標となる量」、操作量は「そのために動かす量」と覚えましょう。