正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
妄想とは、根拠のない誤った内容を強く確信し、反証を示されても訂正できない思考内容の異常です。
知覚の異常である幻覚とは区別されます。
【選択肢別解説】
1:○ 妄想では、身の回りの出来事に誤った意味づけをします。
たとえば、すれ違った人の咳を「自分への合図だ」と確信する妄想知覚がその例です。
2:× 妄想には不安や恐怖、怒り、高揚などの強い感情を伴うことが多くあります。
強い感情体験が妄想の形成にかかわる場合もあります。
3:× 妄想をもつ人は、その考えを不合理だと自覚していません。
不合理と自覚しながら考えが浮かぶのは強迫観念の特徴です。
4:× 実際にはないものが見えるのは、妄想ではなく幻視(幻覚の一種)です。
幻覚は知覚の異常、妄想は思考内容の異常です。
5:○ 妄想は強い確信を伴い、周囲が説得したり反証を示したりしても容易に訂正できません。
これが妄想を定義する重要な特徴です。
【ポイント】
妄想の3要件は「内容が誤っている」「強い確信がある」「訂正できない」です。
強迫観念は「不合理だと自覚している」点で妄想と区別されます。
【用語】
妄想:事実に合わない誤った考えを強く確信し、他者の説得でも訂正できない思考の障害である。
幻覚:対象がないのに、実際にあるように見えたり聞こえたりする知覚の異常である。
妄想知覚:ありふれた知覚に対して、自分に関係づけた異常な意味を突然確信する症状である。
強迫観念:不合理だと自覚しているのに、繰り返し頭に浮かんで払いのけられない考えである。