正答5
解説
正解は5です。
この問題はパーキンソン病の所見でないものを選ぶので、○ が答え(パーキンソン病でみられない所見)です。
パーキンソン病は、中脳黒質のドパミン神経細胞が変性・脱落して起こる神経変性疾患です。
静止時振戦・筋強剛・無動・姿勢反射障害が4大症状で、発声や嚥下にも障害が及びます。
【選択肢別解説】
1:× パーキンソン病の所見です。
発声の運動低下により声が小さくなり、運動低下性構音障害がみられます。
2:× パーキンソン病の所見です。
安静時に手がふるえる静止時振戦は、代表的な初発症状です。
3:× パーキンソン病の所見です。
舌や咽頭の運動が低下し、嚥下反射の遅れなどの嚥下障害が起こります。
4:× パーキンソン病の所見です。
姿勢反射障害のため立位でのバランスが崩れやすく、転倒しやすくなります。
5:○ パーキンソン病の所見ではありません。
パーキンソン病は錐体外路の障害で、筋力そのものは保たれ、弛緩性麻痺は起こりません。
下肢遠位の弛緩性麻痺はギラン・バレー症候群などの末梢神経障害でみられます。
【ポイント】
パーキンソン病では「筋強剛(固縮)」であって弛緩ではない、という点がひっかけになりやすいです。
声が小さい・単調になるといった発話症状は、言語聴覚士が介入する重要な対象です。
【用語】
パーキンソン病:中脳黒質のドパミン神経が減り、振戦や動作の緩慢をきたす神経変性疾患である。
弛緩性麻痺:筋の緊張が低下し、力が入らずだらりとした状態になる麻痺である。
姿勢反射障害:体が傾いたときに姿勢を立て直す反応が低下し、転びやすくなる症状である。
静止時振戦:力を抜いて安静にしているときに現れるふるえで、動作を始めると軽くなる。