正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
聴覚フィルタは、内耳が音を周波数ごとに分析する働きを、帯域フィルタの集まりとしてモデル化したものです。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
聴覚フィルタの生理学的な基盤は、場所によって異なる周波数に共振する内耳の基底板の振動特性です。
2:○ 誤った記述です。
聴覚フィルタの帯域幅(Hz)は、中心周波数が高いほど広く、低いほど狭くなります。
記述は逆です。
3:○ 誤った記述です。
内耳性(感音性)難聴では外有毛細胞の働きが低下し、周波数選択性が悪くなります。
そのため帯域幅は健聴者より狭くなるのではなく、広くなります。
4:× 正しい記述です。
入力レベルが高くなると、フィルタの低周波数側の傾きがゆるやかになり、形の対称性が変わります。
5:× 正しい記述です。
聴覚フィルタの周波数応答は、中心周波数で最大となり、そこから離れるにつれてなだらかに減衰します。
【ポイント】
内耳性難聴で周波数選択性が低下すると、雑音の中で語音を聞き取りにくくなります。
補聴器で音を大きくしても聞き取りが十分に改善しない理由の1つとして重要です。
【用語】
聴覚フィルタ:周波数ごとに音を分析する聴覚の働きを、帯域フィルタとしてモデル化したものである。
基底板:蝸牛内にある膜で、場所ごとに異なる周波数で振動する。
帯域幅:フィルタが通過させる周波数の範囲の広さを表す指標である。
内耳性聴覚障害:蝸牛など内耳の障害によって生じる、感音難聴の聴覚障害である。