正答1
解説
正解は1です。
この問題は刺激法で用いられないものを選ぶので、○ が答え(刺激法の原則ではないもの)です。
シュール(Schuell, H.)の刺激法は、失語症の訓練で最も基本となる考え方です。
失語症を言語へのアクセスの障害ととらえ、適切な刺激によって言語反応を引き出すことを重視します。
【選択肢別解説】
1:○ 前刺激は、障害の軽い言語様式で先に刺激を与えて、障害された様式の反応を引き出しやすくする方法です。
これはワイグル(Weigl, E.)の遮断除去法(デブロッキング法)の手続きで、シュールの刺激法の原則ではありません。
2:× 反復刺激はシュールの刺激法の原則です。
1回で反応が得られなくても、同じ刺激を繰り返し与えます。
3:× 聴覚刺激はシュールの刺激法の原則です。
強力な聴覚刺激を訓練の中心に用います。
4:× フィードバックは刺激法で用いられます。
患者の反応に対して正誤を伝えることで、正しい反応を強めていきます。
5:× 刺激の難易度調整はシュールの刺激法の原則です。
患者が反応できる適切な難易度の刺激を選びます。
【ポイント】
シュールの刺激法の原則は、強力な聴覚刺激、適切な刺激、反復刺激、反応を引き出すこと、反応を強制しないこと、誤りを矯正するより刺激を与えることです。
遮断除去法(デブロッキング法)は、前刺激を用いる点で刺激法と区別されます。
【用語】
シュールの刺激法:失語症の訓練で、適切な聴覚刺激を与えて言語反応を引き出す方法である。
前刺激:障害の軽い言語様式で先に刺激を与え、障害された様式の反応を引き出しやすくする手続きである。
フィードバック:反応に対して結果を知らせ、次の反応を調整させる働きかけである。
反復刺激:同じ刺激を繰り返し与えて、反応を引き出す方法である。
遮断除去法:保たれた言語様式を先に用いて、障害された様式の反応を促す失語症の訓練法で、デブロッキング法ともいう。