正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
滲出性中耳炎は、鼓膜に穿孔がなく中耳腔に貯留液がたまる中耳炎です。
急性炎症の症状(痛み・発熱)は乏しく、伝音難聴や耳閉感が主症状になります。
成人では上咽頭癌による耳管閉塞が原因のこともあるため注意が必要です。
【選択肢別解説】
1:× 顔面神経麻痺は滲出性中耳炎の症状ではありません。
顔面神経麻痺は急性中耳炎や真珠腫性中耳炎の合併症としてみられます。
2:× 発熱は滲出性中耳炎の症状ではありません。
炎症は軽く、発熱や強い耳痛は通常伴いません。
3:× 耳漏は滲出性中耳炎の症状ではありません。
鼓膜に穿孔がないため、貯留液が外耳道に流れ出ることはありません。
4:○ 難聴は滲出性中耳炎の症状です。
貯留液で鼓膜や耳小骨の振動が妨げられ、伝音難聴が生じます。
5:○ 耳閉感は滲出性中耳炎の症状です。
耳管の機能不全と貯留液のため、耳がふさがった感じを訴えます。
【ポイント】
成人の一側性の滲出性中耳炎では、上咽頭癌を除外するため上咽頭の観察が必要です。
ティンパノメトリではB型やC型を示します。
【用語】
滲出性中耳炎:鼓膜に穴が開かず、中耳腔に液体がたまって聞こえにくくなる中耳炎である。
耳漏:耳から液体が出ることで、鼓膜に穿孔がある中耳炎などでみられる。
耳閉感:耳が詰まったように感じる自覚症状で、中耳の換気障害や難聴に伴ってみられる。
伝音難聴:外耳や中耳の障害で、音が内耳まで十分に伝わらないために起こる難聴である。