正答3
解説
正解は3です。
精神物理学的測定法(閾値を測る方法)の特徴を問う問題です。
代表的な方法に、調整法・極限法・恒常法と、それを発展させた適応法(上下法など)があります。
【選択肢別解説】
1:× 増加または減少する比較刺激を順番に提示するのは、適応法ではなく極限法です。
適応法は、被験者の直前の反応に応じて次に提示する刺激の強さを変える方法です。
2:× 上下法でも弁別閾は測定できます。
上下法は反応に応じて刺激を上げ下げする適応法の一種で、絶対閾にも弁別閾にも使えます。
3:○ 恒常法では刺激はランダムに提示されます。
あらかじめ決めた数段階の刺激を無作為な順序で何度も提示し、反応率から閾値を求めます。
4:× 極限法でも絶対閾は測定できます。
刺激を少しずつ強める上昇系列と弱める下降系列を繰り返し、知覚できる境目を求めます。
5:× 調整法で空間誤差を避けることはできません。
標準刺激と比較刺激の位置が固定されていると、位置による判断の偏り(空間誤差)が生じるため、位置を入れ替えて相殺する必要があります。
【ポイント】
調整法は被験者自身が刺激を調整する方法、極限法は実験者が一定方向に変化させる方法、恒常法は無作為に提示する方法です。
恒常法は時間がかかりますが、最も精度の高い方法とされます。
【用語】
恒常法:あらかじめ決めた複数の刺激を、順序をばらばらにして何度も提示して閾値を求める測定法である。
極限法:刺激を一定の段階で少しずつ増やしたり減らしたりして、閾値を求める測定法である。
調整法:被験者自身が刺激の強さを調節し、基準と同じに感じる点などを求める測定法である。
絶対閾:感覚として感じ取れる最小の刺激の強さで、これより弱い刺激は知覚されない。
弁別閾:二つの刺激の違いをかろうじて感じ取れる最小の差で、刺激の大きさに応じて変わる。
適応法:被験者の直前の反応に応じて、次に提示する刺激の強さを変えていく測定法である。