正答5
解説
正解は5です。
障害名と、その代表的な症状・所見の組み合わせを問う問題です。
この問題は誤っている組み合わせを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× 内耳性難聴と補充現象の組み合わせは正しいです。
内耳の外有毛細胞が障害されると、音の大きさの感覚が急に増大する補充現象がみられます。
2:× 弛緩性構音障害と開鼻声の組み合わせは正しいです。
下位運動ニューロンの障害で軟口蓋の挙上が弱くなり、鼻咽腔閉鎖不全による開鼻声が生じます。
3:× 音声障害とピッチの異常の組み合わせは正しいです。
音声障害には声の高さ・強さ・声質・持続の異常が含まれます。
4:× 注意障害と抹消テストの成績低下の組み合わせは正しいです。
抹消テストは標的の文字や記号を消していく検査で、選択的注意や持続性注意の障害で成績が低下します。
5:○ 特異的言語発達障害と言語的能力のみの低下の組み合わせは誤りとされています。
特異的言語発達障害は知的障害や聴覚障害などの明らかな原因がない言語発達の障害ですが、学習・対人関係・行動面の問題を伴うことが多く、言語能力だけが低下するとはいえません。
【ポイント】
特異的言語発達障害は「明らかな原因がないのに言語が遅れる」ことで定義されますが、読み書きの困難などを伴いやすい点に注意します。
補充現象は内耳性難聴と後迷路性難聴の鑑別に用いられます。
【用語】
補充現象:内耳性難聴で、一定以上の大きさの音になると、急に大きく聞こえるようになる現象である。
弛緩性構音障害:末梢の運動神経や筋の障害による、筋緊張の低下で起こる運動障害性構音障害である。
開鼻声:軟口蓋の動きが悪く、母音が鼻に抜けて響きすぎる声である。
抹消テスト:多くの文字や図形の中から、指定された目標を見つけて消していく注意の検査である。
特異的言語発達障害:知的障害や聴覚障害などの明らかな原因がないのに、言語の発達が遅れる障害である。