正答3
解説
正解は3です。
古典型純粋失読は、左後頭葉内側と脳梁膨大部の病変によって起こる、書けるのに読めない障害です。
同じ病巣で起こりやすい症状が問われています。
【選択肢別解説】
1:× 失算は古典型純粋失読に合併しやすい症状ではありません。
失算は左角回などの頭頂葉病変で起こり、ゲルストマン症候群の一つです。
2:× 手指失認は古典型純粋失読に合併しやすい症状ではありません。
左角回の病変で起こるゲルストマン症候群の一つです。
3:○ 色名呼称障害は古典型純粋失読に合併しやすい症状です。
色は分かるのに色の名前が言えない障害で、色の視覚情報が言語領域に届かないという純粋失読と同じ離断の仕組みで起こります。
4:× 半側空間無視は古典型純粋失読に合併しやすい症状ではありません。
主に右頭頂葉の病変で起こり、左側の空間を無視します。
5:× 観念運動性失行は古典型純粋失読に合併しやすい症状ではありません。
主に左頭頂葉(縁上回など)の病変で起こります。
【ポイント】
古典型純粋失読は「右同名半盲・色名呼称障害」を伴い、なぞり読み(運動覚性促通)で読めることがあります。
角回の病変による失読は書字障害も伴う「失読失書」となり、純粋失読とは区別します。
【用語】
古典型純粋失読:書字は保たれるのに、文字の読みだけが障害される状態で、左後頭葉と脳梁膨大部の病変で起こる。
色名呼称障害:見た色の名前を言えなくなる症状で、色の知覚そのものは保たれている。
手指失認:自分や他人の指を、指示された名称の指として示すことができなくなる症状である。
観念運動性失行:単純な動作や身振りを、口頭の指示や模倣で行おうとするとうまくできない失行である。
失算:計算ができなくなる症状で、ゲルストマン症候群の一つとされる。
ゲルストマン症候群:手指失認、左右失認、失算、失書の4つの症状からなる症候群である。