正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
視覚と聴覚の両方に障害がある盲ろうの乳幼児の発達と療育を問う問題です。
外界の情報が極めて限られるため、触覚を中心に、安心できる関わりと一貫した合図でやりとりを育てることが大切です。
【選択肢別解説】
1:× 指さしは遅れずに発現するという記述は誤りです。
指さしは視覚で対象と相手をとらえて成立する行動のため、盲ろう児では遅れるか出現しにくくなります。
2:○ 探索行動が少ないことは正しいです。
見ることも聞くこともできないため外界への興味が育ちにくく、自分から周囲を探索する行動が少なくなります。
3:○ コミュニケーションを開始する前に軽く触ることは正しいです。
突然の働きかけは子どもを驚かせるため、軽く触れて大人の存在を知らせてから関わります。
4:× 児を移動させる場合にサインを用いないという記述は誤りです。
急に動かされると不安になるため、決まった触覚のサインで移動を予告します。
5:× 療育者が場を離れるときに、できる限り静かに離れるという記述は誤りです。
黙って離れると子どもは急に一人になって不安になるため、離れることを決まったサインで伝えます。
【ポイント】
盲ろう児への関わりでは、触覚によるサインで「これから何が起こるか」を予告し、見通しと安心感を育てます。
同じ人が同じ合図を一貫して使うことが、信頼関係とコミュニケーションの土台になります。
【用語】
盲ろう:視覚と聴覚の両方に障害があることで、外界の情報を得るのが非常に難しい状態である。
探索行動:身近な物や環境を調べ、触って確かめようとする行動である。
指差し:興味のある物を指で示して相手に伝える行動で、共同注意の発達と深く関係する。
療育:障害のある子どもの発達を促すための、医療と教育をあわせた支援である。