正答2
解説
正解は2です。
声帯の振動は、呼気の流れと声帯の弾性によって自励的に生じます。
粘膜波動を生み出す空気力学的な原理を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× ハース効果は、同じ音が少し遅れて届いたとき、先に届いた方向から音が聞こえる聴覚現象です。
発声とは関係しません。
2:○ ベルヌーイ効果は、流れが速くなると圧力が下がる現象です。
狭い声門を呼気が速く通ると圧が下がり、声帯が引き寄せられて閉じるため、粘膜波動が生じます。
3:× ドップラー効果は、音源が近づくと高く、遠ざかると低く聞こえる現象です。
声帯振動の原理ではありません。
4:× プライミング効果は、先に受けた刺激がその後の処理を促進する心理学の現象です。
5:× カクテルパーティー効果は、騒がしい中でも特定の人の声を選んで聞き取れる選択的注意の現象です。
【ポイント】
声帯振動は、声門下圧で声帯が開き、ベルヌーイ効果と声帯の弾性で閉じることを繰り返す「筋弾性・空気力学説」で説明されます。
【用語】
粘膜波動:声帯の粘膜が声門の下から上へ波のように動く現象で、声帯振動の際にみられる。
ベルヌーイ効果:流体の速度が増すと圧力が低下するという原理で、声門部の呼気流で声帯が引き合わされる。
ハース効果:ほぼ同じ内容の音が時間差で届くとき、先に届いた音の方向に音源を感じる現象である。
カクテルパーティー効果:雑音の多い場所でも、関心のある人の声や自分の名前などを選んで聞き取れる現象である。
プライミング効果:先に受けた刺激が、あとの刺激への反応や判断に無意識のうちに影響を与える現象である。