正答5
解説
正解は5です。
発達の最近接領域とは、子どもが独力ではできないが、大人や仲間の援助があればできる水準との間の領域です。
この概念の提唱者を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× ワロンは、情動や姿勢の機能を重視した発達段階論を提唱したフランスの心理学者です。
2:× バウアーは、乳児の知覚や物の永続性など、乳児の認知能力を実験的に研究しました。
3:× チョムスキーは生成文法を提唱した言語学者で、生得的な言語獲得装置(LAD)を仮定しました。
4:× ユングは分析心理学の創始者で、外向型・内向型の類型論や集合的無意識を提唱しました。
5:○ ヴィゴツキーは、発達は社会的な相互作用の中で進むと考え、発達の最近接領域の概念を提唱しました。
【ポイント】
ヴィゴツキーは「外言から内言へ」という言語発達の考え方でも頻出です。
ピアジェの自己中心的言語との対比も押さえましょう。
【用語】
生成文法:人間が無限に多くの文を作り出し理解できるのは、生得的な文法規則をもつからだとする言語理論である。
言語獲得装置:チョムスキーが仮定した、人が生まれつき持つ言語を習得するための仕組みである。
集合的無意識:個人の経験を超えて、人類に共通して受け継がれているとされる無意識の層である。
外言:声に出して他者に向けて話す言葉で、発達につれて頭の中の内言へ移行するとされる。
内言:声に出さず頭の中で行う言葉で、思考の道具としての働きをもつ。