正答5
解説
正解は5です。
この問題は補聴器適合の検査でないものを選ぶので、○ が答えです。
日本聴覚医学会の「補聴器適合検査の指針(2010)」は、補聴器が合っているかを確かめる8項目の検査を示しています。
【選択肢別解説】
1:× 語音明瞭度の測定(語音明瞭度曲線または語音明瞭度)は、指針の必須項目の1つです。
2:× 環境騒音の許容を指標とした適合評価は、指針の必須項目の1つです。
日常の騒音を補聴器で聞いて我慢できるかを評価します。
3:× 実耳挿入利得の測定は、指針の参考項目に含まれます。
外耳道内にプローブマイクを入れ、補聴器による実際の利得を測ります。
4:× 音場での補聴器装用閾値の測定は、指針の参考項目に含まれます。
補聴器を付けた状態の閾値(ファンクショナルゲイン)を調べます。
5:○ 方向感の評価は、指針の8項目に含まれていません。
【ポイント】
指針の8項目は、必須2項目(語音明瞭度、環境騒音の許容)と、参考6項目(実耳挿入利得、挿入形補聴器の音響特性、音場での装用閾値、補聴器特性図とオージオグラムを用いた利得・装用閾値の算出、雑音負荷時の語音明瞭度、質問紙による評価)です。
【用語】
実耳挿入利得:補聴器をつけたときに、外耳道内の音圧が、つけないときに比べて何dB増えたかを示す値である。
装用閾値:補聴器を装用した状態で測定した聴力閾値のことで、音場で測定される。
ファンクショナルゲイン:補聴器を装用したときの閾値と裸耳の閾値との差で、補聴器による聞こえの改善量を示す。
語音明瞭度:聞かせた語音のうち、どの程度を正しく聞き取れたかを百分率で表したものである。