正答1
解説
正解は1です。
ケロイドの好発条件・症状・治療後の経過を問う問題です。
ケロイドは創傷治癒の過程で膠原線維が過剰に増生し、元の傷の範囲を越えて広がる病変です。
【選択肢別解説】
1:○ 正しい記述です。
ケロイドは白人より有色人種(黒人や黄色人種)に多く、人種差がある疾患です。
2:× 誤りです。
ケロイドは高齢者ではなく、思春期から若年成人に起こりやすいとされます。
3:× 誤りです。
ケロイドはかゆみや痛みなどの自覚症状を伴うことが多いのが特徴です。
4:× 誤りです。
ケロイドは元の傷の範囲を越えて周囲の正常皮膚へ拡大します。
範囲内にとどまるのは肥厚性瘢痕です。
5:× 誤りです。
単純に切除すると再発しやすく、放射線照射やステロイド注射などの併用が必要です。
【ポイント】
ケロイドと肥厚性瘢痕の違いは「元の傷を越えて広がるか」で区別します。
前胸部・肩・耳介などが好発部位です。
【用語】
ケロイド:傷あとが赤く盛り上がり、元の傷の範囲を越えて周囲へ広がっていく皮膚の病変である。
肥厚性瘢痕:傷あとが盛り上がる病変で、ケロイドと異なり元の傷の範囲内にとどまるものを指す。
膠原線維:皮膚や腱などを支える丈夫なたんぱく質の線維で、コラーゲンからなる。