正答1
解説
正解は1です。
データの尺度水準と、平均値を使ってよいかどうかを問う問題です。
平均値は、値の間隔が等しい間隔尺度や比率尺度のデータで意味をもちます。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(平均値を用いるのが適切でないもの)です。
【選択肢別解説】
1:○ 適切ではありません。
GRBAS尺度は嗄声の程度を0〜3の4段階で評価する順序尺度で、段階の間隔が等しいとはいえないため、平均値ではなく中央値などを用います。
2:× 平均値を用いてよいです。
最長発声持続時間は秒で測る比率尺度のデータです。
3:× 平均値を用いてよいです。
肺活量はmLなどで測る比率尺度のデータです。
4:× 平均値を用いてよいです。
体温は等間隔の目盛りをもつ間隔尺度のデータです。
5:× 平均値を用いてよいです。
知能指数は平均100、標準偏差15となるように標準化された得点で、間隔尺度として扱われます。
【ポイント】
順序尺度のデータの2群比較では、中央値とマン・ホイットニーのU検定などのノンパラメトリック検定を用います。
評定尺度による聴覚印象評価は順序尺度になることが多い点に注意します。
【用語】
GRBAS尺度:嗄声の程度を、総合的な嗄声度、粗糙性、気息性、無力性、努力性の5つの項目で評価する聴覚心理的な尺度である。
最長発声持続時間:できるだけ長く息を続けて声を出し続けられる時間を測る、呼吸と発声の機能を調べる検査である。
知能指数:知能検査の結果を平均が100になるように換算して表した、知的能力の指標である。
順序尺度:値の大小や順序には意味があるが、値どうしの間隔が等しいとは限らない尺度である。