正答3
解説
正解は3です。
古典的失語症候群(ボストン学派などの分類)の考え方を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 誤りです。
実際の失語症には古典的な類型のどれにも当てはまらない例が多く、分類不能型が少なくありません。
2:× 誤りです。
流暢で理解より発話の障害が目立つ失語には、伝導失語なども含まれます。
健忘性失語は喚語困難が中心で、復唱も理解も良好なものです。
3:○ 正しい記述です。
混合型超皮質性失語は、復唱だけが保たれて理解と発話が重度に障害される失語で、言語野が周囲から切り離された状態と考えられるため言語野孤立症候群とも呼ばれます。
4:× 誤りです。
語義失語は、復唱は良好で語の意味理解が障害される失語で、超皮質性運動失語ではなく超皮質性感覚失語に含まれます。
5:× 誤りです。
伝導失語とウェルニッケ失語はどちらも流暢性失語なので、流暢性では区別できません。
言語理解が比較的保たれるか(伝導失語)、障害されるか(ウェルニッケ失語)で鑑別します。
【ポイント】
古典分類は流暢性、理解、復唱の3軸で行います。
復唱が保たれる失語は超皮質性失語(運動性・感覚性・混合型)と健忘失語です。
【用語】
古典型失語症候群:ブローカ失語やウェルニッケ失語など、障害される言語機能の組み合わせで失語を分類した古典的な型の総称である。
健忘性失語:喚語困難が中心で、理解や復唱はよく保たれる失語症である。
混合型超皮質性失語:復唱だけが保たれ、理解も発話も重く障害される失語症である。
言語野孤立症候群:言語野が周囲の脳領域から切り離され、復唱以外の言語機能が失われた状態を指す。
語義失語:復唱や音読は保たれるが、語の意味がわからなくなる失語症である。