正答3
解説
正解は3です。
人工内耳の仕組みと合併症、日常の管理を問う問題です。
人工内耳は、体外のマイクとスピーチプロセッサで音を電気信号に変換し、体内の電極で蝸牛内の聴神経を直接刺激する装置です。
【選択肢別解説】
1:× 誤りです。
音情報のコード化(電気刺激パターンへの変換)は、体内器ではなく体外のスピーチプロセッサで行われます。
2:× 誤りです。
スピーチプロセッサは汗や湿気で故障しやすいため、使用後は乾燥ケースなどで乾燥させる必要があります。
3:○ 正しい記述です。
電気刺激が蝸牛の近くを走る顔面神経に広がると、顔面のけいれんなどの顔面神経刺激が生じることがあり、合併症の一つです。
4:× 誤りです。
ヘッドセットの磁石は、送信コイルを体内の受信器の位置に固定する役割です。
情報は磁石ではなく、コイル間の電磁誘導(電波)で皮膚越しに伝えられます。
5:× 誤りです。
人工内耳の刺激電極は蝸牛内(主に鼓室階)に留置する必要があります。
蝸牛以外を刺激するものには聴性脳幹インプラントがあります。
【ポイント】
人工内耳は体外装置(マイク・スピーチプロセッサ・送信コイル)と体内装置(受信器・電極)から構成されます。
合併症には顔面神経刺激のほか、めまい、耳鳴、感染などがあります。
【用語】
人工内耳:手術で蝸牛に電極を入れ、聴神経を直接電気で刺激して音を感じさせる装置である。
スピーチプロセッサ:体外に装着し、マイクで拾った音を電気刺激のパターンに変換する装置である。
顔面神経:顔の表情を作る筋を動かす神経で、耳の近くを通っている。
ヘッドセット:人工内耳の体外部分で、マイクと送信コイルがつながった装着具である。
刺激電極:体内に埋め込まれ、聴神経に電気刺激を与える細い電極である。