正答2
解説
正解は2です。
長期の安静臥床で起こる心身の機能低下(廃用症候群)と、その予防を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 膝伸展筋力は低下しないのではなく、早期から著しく低下します。
大腿四頭筋などの抗重力筋は廃用の影響を受けやすいです。
2:○ 正しい記述です。
臥床が続くと起立時に血圧を保つ調節が働きにくくなります。
早期から座位をとる時間を確保することが、起立性低血圧の予防になります。
3:× 深部静脈血栓症がある下肢をマッサージしてはいけません。
血栓がはがれて肺塞栓症を起こす危険があるためです。
4:× 臥床が続くと呼吸筋の筋力低下や胸郭の動きの制限により、肺活量は増加ではなく低下します。
5:× 側臥位でも大転子や腸骨稜、外果などの骨が突出した部位に圧迫が集中し、褥瘡は生じます。
定期的な体位変換が必要です。
【ポイント】
廃用症候群は筋萎縮、関節拘縮、骨萎縮、起立性低血圧、深部静脈血栓症、褥瘡、心肺機能低下など全身に及びます。
予防の基本は早期離床です。
【用語】
廃用症候群:安静や活動の低下が続くことで、筋力低下や関節拘縮などの二次的な障害が生じた状態である。
起立性低血圧:立ち上がったときに血圧が急に下がり、立ちくらみやふらつきが起こる状態である。
深部静脈血栓症:下肢などの深い静脈に血のかたまりができる病気で、肺塞栓症の原因になる。
褥瘡:同じ部位への圧迫が続き、血流が悪くなって皮膚や組織が傷んだものである。