正答5
解説
正解は5です。
サウンドスペクトログラムには、分析の帯域幅が広い広帯域と、狭い狭帯域があります。
広帯域は時間の分解能が高く、狭帯域は周波数の分解能が高いという特徴があります。
【選択肢別解説】
1:× 母音のフォルマントは、倍音がまとまって太い帯として見える広帯域スペクトログラムで観察しやすいです。
2:× 音節の長さは時間の情報なので、時間分解能の高い広帯域スペクトログラムが適しています。
3:× 摩擦音の雑音成分の有無や区間は、時間分解能の高い広帯域スペクトログラムで観察しやすいです。
4:× 発話速度も時間の情報なので、広帯域スペクトログラムが適しています。
5:○ 正しい選択肢です。
狭帯域スペクトログラムでは、基本周波数の整数倍に並ぶ倍音(調波構造)が横縞として見えます。
その縞の上下動から声の高さの変化、つまりイントネーションを観察できます。
【ポイント】
「広帯域は時間とフォルマント、狭帯域は周波数と倍音・基本周波数」と整理します。
声の高さを見たいときは狭帯域、子音の区切りを見たいときは広帯域です。
【用語】
狭帯域サウンドスペクトログラム:周波数の分解能を高めて表示し、声の基本周波数や倍音の構造をみやすくした図である。
フォルマント:母音の音色を決める、声道の共鳴によって強まる周波数の帯である。
摩擦性:息が狭いすき間を通るときに生じる雑音のような音の性質である。
イントネーション:文全体にわたる声の高さの上げ下げで、基本周波数の変化として表れる。
音節長:一つの音節が持続する時間の長さを表す音声の指標である。