正答1
解説
正解は1です。
運動障害性構音障害や音声障害の症状と、その訓練法の対応を問う問題です。
この問題は誤っている組み合わせを選ぶので、○ が答え(誤った組み合わせ)です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った組み合わせです。
DAF(遅延聴覚フィードバック)は、自分の声を少し遅らせて聞かせることで発話速度を落とす方法です。
声量低下には、LSVT LOUDなどの声の大きさを高める訓練を用います。
2:× 正しい組み合わせです。
舌筋力低下には、舌圧子などで抵抗を加えながら舌を押し返す舌抵抗訓練を行います。
3:× 正しい組み合わせです。
声門閉鎖不全には、腕を押す力を利用して声門閉鎖を強めるプッシング法を用います。
4:× 正しい組み合わせです。
Kayser-Gutzmann法は甲状軟骨を指で押し下げて声帯の緊張をゆるめ、声の高さを下げる方法です。
声の高さの異常(変声障害など)に用います。
5:× 正しい組み合わせです。
ポインティングスピーチは、文字盤などの文字を1つずつ指さしながら話す方法で、発話速度の亢進を抑えます。
【ポイント】
発話速度を落とす方法には、DAF、ペーシングボード、ポインティングスピーチ、メトロノームなどがあります。
パーキンソン病の加速性発話には、これらの方法がよく用いられます。
【用語】
DAF:遅延聴覚フィードバックの略で、自分の声を遅らせて聞かせて話す速さに影響を与える方法である。
舌抵抗訓練:舌を押しつけたり押し返したりして、舌の筋力を高める訓練である。
プッシング法:壁や机を押すなどして力を入れ、声帯の閉じを強める訓練法である。
Kayser-Gutzmann法:甲状軟骨を指で押し下げて声帯の緊張をゆるめ、声の高さを下げる音声治療の手技である。
ポインティングスピーチ:文字盤の字を1つずつ指しながら話し、話す速さを抑える訓練法である。
声門閉鎖不全:発声のときに声帯が十分に閉じず、息が漏れてしまう状態である。