正答5
解説
正解は5です。
感音難聴は、内耳から聴神経・脳幹の聴覚路が障害されて起こる難聴です。
この問題は感音難聴を生じないものを選ぶので、○ が答え(感音難聴を生じない疾患)です。
【選択肢別解説】
1:× 生じます。
細菌性髄膜炎では炎症が内耳に波及し、高度の感音難聴を残すことがあります。
2:× 生じます。
脳幹梗塞では、蝸牛神経核などの聴覚路や、内耳を栄養する動脈が障害されて感音難聴が起こることがあります。
3:× 生じます。
慢性中耳炎は主に伝音難聴を起こしますが、長く続くと炎症が内耳に及び、感音難聴が加わることがあります(混合性難聴)。
4:× 生じます。
ハント症候群は水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化によるもので、顔面神経麻痺や耳介の水疱とともに感音難聴やめまいを起こします。
5:○ 生じません。
良性発作性頭位めまい症は、耳石が半規管に入り込み、頭の位置を変えたときに短いめまいを起こす病気です。
蝸牛は障害されないため、難聴や耳鳴りは伴いません。
【ポイント】
めまいの病気を難聴の有無で区別すると、メニエール病や突発性難聴は難聴を伴い、良性発作性頭位めまい症や前庭神経炎は難聴を伴いません。
この対比は頻出です。
【用語】
感音難聴:内耳や聴神経、脳幹など、音の感知や伝達の経路が障害されて起こる難聴である。
髄膜炎:脳や脊髄をおおう髄膜に炎症が起こる病気で、難聴の原因になることがある。
慢性中耳炎:中耳の炎症が長引き、鼓膜に穴があくなどして主に伝音難聴を起こす病気である。
ハント症候群:水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化により、顔面神経麻痺や耳の水疱、難聴、めまいが生じる病態である。
良性発作性頭位めまい症:頭の位置を変えたときに短いめまいが起こる病気で、聴力は通常保たれる。
脳幹梗塞:脳幹の血管が詰まって、神経細胞が障害される病態である。