正答2
解説
正解は2です。
透明文字盤は、透明な板に文字を並べ、相手と向かい合って視線で文字を指定する道具です。
話すことも書くことも難しいが、目の動きと言語能力が保たれている人が対象です。
【選択肢別解説】
1:× ウェルニッケ失語は言語の理解と表出そのものが障害されます。
文字を選んで言葉を組み立てることも難しいため、透明文字盤の対象にはなりません。
2:○ 筋萎縮性側索硬化症(ALS)では構音障害と四肢の麻痺が進行します。
眼球運動と言語能力は比較的保たれるため、視線で文字を選ぶ透明文字盤が有効です。
3:× アルツハイマー病は記憶や認知機能の障害が中心です。
文字盤の使い方を覚えて使い続けることが難しく、適した対象ではありません。
4:× 喉頭全摘術後は声を失いますが、手で字を書けます。
電気式人工喉頭、食道発声、シャント発声などで話すことも可能です。
5:× 舌全摘術後は構音が難しくなりますが、手で字を書けます。
筆談や補綴装置の利用ができるため、透明文字盤の主な対象ではありません。
【ポイント】
ALSの進行に合わせて、筆談、文字盤、意思伝達装置へと手段を切り替えていきます。
早めの導入と練習が大切です。
【用語】
透明文字盤:透明な板に文字を並べ、向かい合って視線の先を読み取り、意思を伝える道具である。
筋萎縮性側索硬化症:運動神経が選択的に変性し、全身の筋力が低下していく進行性の神経疾患である。
ウェルニッケ失語症:聴覚的理解が悪く、流暢だが錯語の多い発話を特徴とする失語症である。
喉頭全摘術:喉頭がんなどで喉頭を全て切除する手術で、術後は声を失う。