正答1
解説
正解は1です。
失語症語彙検査(TLPA)の各下位検査が、言語処理のどの段階を評価するかを問う問題です。
類義語判断検査は、2つの語が意味的に似ているかどうかを判断させる検査です。
【選択肢別解説】
1:○ 意味が似ているかどうかの判断には、語の意味の理解が必要です。
そのため類義語判断検査は、語の意味を扱う意味システムを評価します。
2:× 文字入力辞書は、書かれた語の形を見て、知っている語と認識する段階です。
これを主に評価するのは、文字で提示する語彙性判断検査です。
3:× 聴覚入力辞書は、聞いた音の並びを知っている語と認識する段階です。
これを主に評価するのは、音声で提示する語彙性判断検査です。
4:× 音韻出力辞書は、話すために語の音の形を取り出す段階です。
これは呼称などの発話を求める検査で評価します。
5:× 書記素出力バッファーは、書く文字の並びを一時的に保持する段階です。
これは書字の検査で評価します。
【ポイント】
TLPAは語彙判断、名詞・動詞の検査、類義語判断、意味カテゴリー別名詞検査で構成されます。
認知神経心理学的モデルに沿って障害の段階を推定するのに用います。
【用語】
失語症語彙検査:単語の処理過程を、聞く・見る・話すなどの面から詳しく調べる検査である。
類義語判断検査:二つの語の意味が似ているかどうかを判断させ、語の意味の理解をみる検査である。
意味システム:語の意味や概念の知識が蓄えられている、言語処理の段階である。
音韻出力辞書:話すときに、語の音の形を取り出して発話につなげる段階である。
聴覚入力辞書:聞いた音の並びを、知っている語として認識する段階である。
書記素出力バッファー:書くときに、語の文字の並びを一時的に保持しておく段階である。