正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っている組み合わせを選ぶので、○ が答え(誤った組み合わせ)です。
認知症の原因疾患と、その特徴的な症状の組み合わせを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× レビー小体型認知症では、人や小動物が見えるなどの具体的な幻視が特徴です。
組み合わせは正しいです。
2:× 脳血管性認知症では、意欲の低下や自発性の低下が目立ちます。
前頭葉と皮質下の連絡が障害されるためで、組み合わせは正しいです。
3:○ 前頭側頭葉変性症では、構成障害は目立たないのが特徴です。
頭頂葉の機能が比較的保たれるため、図形の模写や視空間認知は保たれやすいです。
目立つ症状は、脱抑制や常同行動などの行動障害や、語義の障害です。
4:× アルツハイマー病では、記憶障害に加えて遂行機能障害がみられます。
段取りよく家事をこなせなくなるなどの形で現れ、組み合わせは正しいです。
5:× 皮質基底核変性症では、左右差のある肢節運動失行がみられます。
手先の細かな動作が拙劣になり、組み合わせは正しいです。
【ポイント】
構成障害が目立つのはアルツハイマー病やレビー小体型認知症です。
前頭側頭葉変性症は、記憶や視空間認知が比較的保たれる点で区別されます。
【用語】
レビー小体型認知症:幻視やパーキンソン症状、症状の日内変動を特徴とする認知症である。
前頭側頭葉変性症:前頭葉と側頭葉が萎縮し、人格や行動の変化、言語の障害が目立つ認知症の総称である。
皮質基底核変性症:一側の手足の運動障害や失行などが目立ち、大脳皮質と大脳基底核が変性する疾患である。
肢節運動失行:麻痺がないのに、手指などの細かな動きがぎこちなくなる失行である。
遂行機能障害:計画を立てて物事を順序よく実行することが難しくなる症状である。
構成障害:部分を組み合わせて全体の形を作ることが難しくなる症状である。