正答3
解説
正解は3です。
この問題は解剖学的に交通がみられないものを選ぶので、○ が答えです。
内耳と中耳の腔どうしのつながりを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 交通があります。
蝸牛管は結合管(ductus reuniens)によって前庭内の球形嚢とつながっています。
2:× 交通があります。
3つの半規管はいずれも前庭の卵形嚢に開口しています。
3:○ 交通がありません。
膜迷路は骨迷路の内部に収まっていますが、内腔どうしは交通していません。
膜迷路の中は内リンパ、骨迷路と膜迷路の間は外リンパで満たされ、両者は隔てられています。
4:× 交通があります。
鼓室と咽頭は耳管でつながっています。
5:× 交通があります。
前庭の卵形嚢と球形嚢からは内リンパ管が出て、内リンパ嚢につながっています。
【ポイント】
内リンパと外リンパは混ざらないことが内耳の働きの前提です。
両者が混ざる病態(外リンパ瘻など)ではめまいや難聴が起こります。
【用語】
骨迷路:側頭骨の内部にある骨のトンネルで、内側に膜迷路を収める。
膜迷路:骨迷路の内側にある膜でできた管と袋で、内リンパ液で満たされている。
蝸牛管:蝸牛の中にある膜性の管で、内リンパ液で満たされコルチ器を含む。
卵形嚢:前庭にある膜迷路の袋で、頭の傾きや直線加速度を感知し半規管が開口する。
鼓室:鼓膜の内側にある中耳の空間で、耳小骨を収め耳管で咽頭とつながる。