正答4
解説
正解は4です。
乳幼児の社会性や運動の発達が、いつ頃みられるかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 三項関係は、生後9〜10か月頃に成立します。
自分と相手と物の三者の関係で、共同注意や指さしの基盤になります。
2:× パラシュート反応は、生後8〜9か月頃に出現する保護伸展反応です。
体が前方に倒れると両腕を伸ばして支えようとします。
3:× 分離不安は、愛着が形成された生後8か月前後から目立ってきます。
養育者から離れると泣いて不安を示す反応です。
4:○ 情動伝染は新生児期からみられます。
新生児が他の新生児の泣き声を聞いて泣き出すことがその例です。
5:× 内言は、声に出さずに頭の中で考えるためのことばです。
ヴィゴツキーによれば、幼児期の外言(ひとりごと)を経て学齢期頃に内言へ移行します。
【ポイント】
情動伝染は共感の最も原初的な形とされ、新生児期から観察されます。
三項関係や分離不安は生後半年以降の発達であることと対比しましょう。
【用語】
三項関係:自分と相手と物の三者の間で、注意を共有するやり取りが成り立つ関係である。
パラシュート反応:体を前方に倒したとき、手を広げて体を支えようとする反応である。
分離不安:愛着の対象である養育者から離れるときに、子どもが示す不安や泣きなどの反応である。
情動伝染:他の人の情動に引き込まれて、自分も同じ情動状態になる現象である。
内言:声に出さずに頭の中で行う思考のための言語で、発達とともに外言から分かれる。