正答2
解説
正解は2です。
口腔顔面の随意運動の獲得順序を問う問題です。
動きの方向が単純な運動ほど早く、細かい位置の調節が必要な運動ほど遅く獲得されます。
【選択肢別解説】
1:× 舌を左右の口角につける運動は、舌の側方への移動と位置の調節が必要です。
舌の突出より遅れて獲得されます。
2:○ 舌の突出は、口腔顔面の随意運動の中で最初に獲得される運動です。
前方へまっすぐ出すだけの単純な運動で、乳児期の哺乳の動きともつながっています。
3:× 舌で上口唇をなめる運動は、舌を上方へ持ち上げて動かす必要があります。
舌の突出より遅れて獲得されます。
4:× 口唇をとがらせる運動は、口唇の筋を随意的に協調させる必要があります。
舌の突出より遅れて獲得されます。
5:× 頬を膨らませる運動は、口唇を閉じたまま鼻咽腔を閉鎖して口腔内に圧をためる必要があります。
複数の器官の協調が必要で、獲得は遅くなります。
【ポイント】
口腔器官の運動は、単純な前後運動から、上下・左右の運動、複数器官の協調運動へと発達します。
構音障害児の評価では、模倣による口腔器官の運動を発達段階と照らして判断します。
【用語】
随意運動:自分の意思で動かそうとして行う運動のことで、反射などと区別される。
口腔顔面領域:口の中や唇、舌、頬など、顔面と口腔の部位をまとめた領域である。
哺乳:乳児が母乳やミルクを吸って飲み込む、生まれつき備わった摂食の行動である。