正答3
解説
正解は3です。
両耳で聞くことによって得られる効果(両耳聴効果)を問う問題です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でない記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 適切な記述です。
両耳に届く音の違いを利用して、雑音の中から目的の音を聞き分けやすくなります。
2:× 適切な記述です。
両耳間の強さの差は方向定位の手がかりで、音が強く届く側に音像が寄ります。
3:○ 適切でない記述です。
同じ音が時間差で届く場合、音像は先に到達した側に定位されます。
これを先行音効果(ハース効果)といい、遅れて届く側に寄るのではありません。
4:× 適切な記述です。
両耳で聞くと片耳よりも音が大きく聞こえる両耳加算効果があります。
5:× 適切な記述です。
両耳間の時間差と強さの差を利用することで、左右方向の音源定位が良くなります。
【ポイント】
両耳聴効果には、両耳加算、方向定位、雑音下での聞き取りの改善(両耳スケルチ)、頭部陰影効果の回避があります。
両耳補聴や人工内耳の両側装用を勧める根拠になります。
【用語】
両耳聴効果:両耳で聞くことによって、片耳で聞くより聞こえが良くなる効果の総称である。
定位:音がどの方向から来ているかを、聞こえ方から判断することを指す。
両耳加算:両耳で聞くと、片耳のときよりも音が大きく聞こえる効果である。
先行音効果:同じ音がわずかな時間差で届くとき、先に届いた音の方向に音像が定位される現象である。