正答3
解説
正解は3です。
急性期の重度失語症患者に対する言語聴覚士の関わりの優先順位を問う問題です。
急性期は全身状態が不安定で入院期間も短いため、評価、情報共有、意思疎通の手段の確保が優先されます。
【選択肢別解説】
1:× 関連職種との情報共有は優先度が高い対応です。
医師や看護師と病態やリスクを共有し、安全に関わるために欠かせません。
2:× 家族への情報提供は優先度が高い対応です。
家族が患者の言語の状態を理解すると、適切な接し方ができるようになります。
3:○ まとまった内容の正確な発話の訓練は、急性期の重度失語症では優先度が低い対応です。
重度の段階で長い発話の正確さを求めても達成が難しく、患者の負担や挫折感が大きくなります。
4:× 転帰先の検討に向けた予後予測は優先度が高い対応です。
急性期は在院期間が短く、回復期病院などへの移行を早くから見通す必要があります。
5:× コミュニケーション手段の確保は最も優先されるべき対応の1つです。
はい・いいえの合図や指さし、コミュニケーションボードなどで基本的な意思疎通を可能にします。
【ポイント】
急性期の重度失語症では、「確実な意思疎通の手段づくり」と「周囲への情報提供」を優先します。
系統的な言語機能訓練は回復期に本格化させます。
【用語】
重度失語症:聞く、話す、読む、書くのすべてが強く障害された失語症を指す。
急性期:発症して間もなく、病状が不安定で医学的な管理を優先する時期を指す。
転帰先:入院治療の後に、自宅や施設、別の病院など患者が移る先を指す。
予後予測:病状が将来どのように経過するかを、あらかじめ見通すことである。