正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
DSM-5の自閉スペクトラム症の診断基準を問う問題です。
診断基準は、A:社会的コミュニケーションと対人相互関係の障害と、B:限定された反復的な行動・興味・活動の2つの領域からなります。
【選択肢別解説】
1:× 衝動的な行動は自閉スペクトラム症の診断基準には含まれません。
注意欠如・多動症(ADHD)の診断基準の項目です。
2:○ 感覚刺激に対する過敏さは診断基準Bに含まれます。
音や触覚などの感覚刺激への過敏さや鈍感さ、特定の感覚への強い興味が挙げられています。
3:○ 非言語性コミュニケーションの欠如は診断基準Aに含まれます。
視線、身振り、表情などを対人交流に用いることの障害です。
4:× 同一性への無関心ではなく、同一性へのこだわりが診断基準Bに含まれます。
手順や習慣の変化に強い苦痛を示すことが特徴です。
5:× 運動機能の欠如は診断基準に含まれません。
不器用さを伴うことはありますが、診断に必要な項目ではありません。
【ポイント】
DSM-5では、感覚の過敏・鈍感さが新たに診断基準Bに加わりました。
Aの3項目すべてと、Bの4項目のうち2つ以上を満たすことが必要です。
【用語】
自閉症スペクトラム障害:対人関係の困難と、こだわりや感覚の偏りを特徴とする発達障害である。
非言語性コミュニケーション:視線、表情、身振りなど、言葉以外で気持ちや意図を伝える手段である。
感覚刺激に対する過敏さ:音や光、触られることなどに対して、通常より強く反応してしまう特性である。
同一性:いつも同じ状態や手順を保つことを指し、変化を嫌う特性に関わる語である。
DSM-5:米国精神医学会が作成した、精神疾患の診断・統計マニュアルの第5版である。