正答3
解説
正解は3です。
言語発達の遅れがある4歳児の状態から、指導の優先順位を判断する問題です。
この子どもは2語連鎖の理解ができますが、表出は1音節や語の一部(ワードパーシャル)の発語が不安定に10語程度ある段階です。
10種図形の弁別ができるので、文字の形を見分ける基礎もあります。
【選択肢別解説】
1:× ひらがな同士のマッチングは優先順位が低くありません。
10種図形の弁別ができるため、文字の形の弁別へ進める段階にあります。
2:× 「ポーン」などの擬音語の模倣は優先順位が低くありません。
言いやすい擬音語は、1音節の発語から単語の表出を広げる足がかりになります。
3:○ 2語連鎖での表出は優先順位が低い指導です。
単語の表出もまだ不安定な段階なので、まず単語レベルの表出を確実にすることが先になります。
4:× 言語理解の拡大は優先順位が低くありません。
理解は表出の土台になるため、語彙や語連鎖の理解を広げ続けることが重要です。
5:× 身振りでの要求は優先順位が低くありません。
音声での表出が限られる段階では、身振りで要求を伝える手段を確保することが大切です。
【ポイント】
指導は現在の段階の少し上を目標にします。
表出が単語未満の段階では、2語文より先に単語の表出と代わりの伝達手段の確保を優先します。
【用語】
2語連鎖:二つの単語を組み合わせて、一つの意味を表す表現である。
ワードパーシャル:単語の一部だけを使って、その単語を表す発語を指す。
浮動的:言い方が一定せず、そのたびに変わって安定していない状態を指す。
マッチング:同じものや対応するものを選び出して組み合わせる課題で、弁別の力を調べる。
擬音語:物音や動物の声などを、音をまねて表した言葉である。