正答5
解説
正解は5です。
最長発声持続時間(MPT)は、深く息を吸ってから母音をできるだけ長く出し続けた時間です。
呼吸機能の低下や、声門閉鎖不全による呼気の浪費で短縮します。
【選択肢別解説】
1:× 短縮します。
肺葉切除で肺活量が減り、発声に使える呼気量が少なくなります。
2:× 短縮します。
声帯溝症では声帯に溝があって声門が閉じきらず、呼気が漏れて発声時間が短くなります。
3:× 短縮します。
間質性肺炎では肺が硬くなり、肺活量が減少します。
4:× 短縮します。
横隔膜神経が麻痺すると横隔膜の収縮が弱まり、十分に息を吸えなくなります。
5:○ 短縮しにくい疾患です。
粘膜下口蓋裂は鼻咽腔閉鎖機能に問題を起こし、主に開鼻声などの共鳴の異常を生じます。
呼吸機能や声門閉鎖には直接影響しません。
【ポイント】
MPTの短縮は「呼気量の不足」と「声門閉鎖不全」の2つで考えます。
成人ではおおむね男性15秒未満、女性10秒未満で短縮と判断します。
【用語】
最長発声持続時間:深く息を吸って、できるだけ長く声を出し続けられる時間で、MPTともいう。
声帯溝症:声帯の縁に縦の溝があり、声門が閉じきらず息漏れのある声になる病気である。
間質性肺炎:肺の間質に炎症や線維化が起こって肺が硬くなり、肺活量が低下する病気である。
粘膜下口蓋裂:口蓋の粘膜はつながっているが、その下の筋や骨が裂けている状態である。