正答1
解説
正解は1です。
原発性進行性失語は、神経変性疾患によって言語の障害が先行して進む症候群です。
非流暢/失文法型、意味型、ロゴペニック型の3つに分類されます。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った記述です。
ロゴペニック型では、喚語困難とともに、文や句の復唱障害がみられるのが中核症状です。
「復唱はできる」という点が誤りです。
2:× 正しい記述です。
意味型では、「海老」を「かいろう」と読むように、規則どおりに読み誤る表層性失読や表層性失書が出現します。
3:× 正しい記述です。
意味型では語の意味が失われるため、単語の理解障害と呼称障害が中核症状になります。
4:× 正しい記述です。
非流暢/失文法型は、前頭側頭葉変性症を背景に出現することが多いです。
5:× 正しい記述です。
非流暢/失文法型では、助詞などが抜けて名詞を並べる電文体の発話がみられることがあります。
【ポイント】
ロゴペニック型の背景病理はアルツハイマー病が多く、音韻性の短期記憶の障害で復唱が低下します。
意味型は意味性認知症とほぼ同じ病態で、左側頭葉前部の萎縮が特徴です。
【用語】
原発性進行性失語:神経変性疾患により、言語の障害が主な症状として徐々に進行する疾患である。
表層性失読:不規則な読み方をする語を、規則どおりに読み誤ってしまう失読である。
電文体:助詞などを省いて名詞や動詞を並べた、電報のような話し方である。
前頭側頭葉変性症:前頭葉と側頭葉を中心に神経細胞が減り、行動や言語の障害が起こる病気である。
ロゴペニック型:喚語困難と、文や句の復唱の障害を中心症状とする、原発性進行性失語の一つの型である。