正答5
解説
正解は5です。
自己免疫性疾患(自分の組織に対して免疫が反応して起こる病気)の代表例を問う問題です。
この問題は自己免疫性疾患でないものを選ぶので、○ が答え(自己免疫性疾患ではない疾患)です。
【選択肢別解説】
1:× 関節リウマチは自己免疫性疾患です。
滑膜に炎症が起こり、リウマトイド因子や抗CCP抗体が陽性になります。
2:× 全身性エリテマトーデス(SLE)は自己免疫性疾患です。
抗核抗体や抗ds-DNA抗体が出現し、全身の臓器が障害されます。
3:× 潰瘍性大腸炎は自己免疫の関与が考えられている炎症性腸疾患で、本問では自己免疫性疾患に含められます。
4:× 重症筋無力症は自己免疫性疾患です。
抗アセチルコリン受容体抗体が神経筋接合部の伝達を妨げます。
5:○ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は自己免疫性疾患ではありません。
主な原因は喫煙などによる有害物質の長期吸入で、気道と肺胞に慢性炎症が起こる病気です。
【ポイント】
COPD の原因は喫煙と覚えておけば、自己免疫と区別できます。
重症筋無力症は言語聴覚士にとって構音・嚥下障害の原因としても重要です。
【用語】
自己免疫性疾患:免疫が自分自身の組織を誤って攻撃することで起こる病気の総称である。
重症筋無力症:神経筋接合部の受容体が攻撃され、筋力が低下して疲れやすくなる病気である。
慢性閉塞性肺疾患:喫煙などが主因で気流が慢性的に制限される肺の病気で、COPDともいう。
全身性エリテマトーデス:全身の臓器に炎症が起こる膠原病で、若い女性に多い自己免疫性疾患である。