正答1
解説
正解は1です。
加齢によって口腔の組織や機能に起こる変化を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った記述です。
加齢で下顎頭や関節結節が平坦化することはありますが、その代償として筋突起が肥大するという変化はありません。
2:× 正しい記述です。
唾液腺の萎縮や服薬の影響で唾液分泌量が減り、口腔乾燥が起こりやすくなります。
3:× 正しい記述です。
長年の咀嚼で歯の咬合面がすり減る咬耗が進み、歯冠は短くなります。
4:× 正しい記述です。
歯肉が退縮して歯根面が露出し、根面う蝕や知覚過敏が起こりやすくなります。
5:× 正しい記述です。
歯の喪失や骨粗鬆症の影響で顎骨、特に歯槽骨が萎縮します。
【ポイント】
高齢者の口腔では、唾液減少・咬耗・歯肉退縮・顎骨萎縮が代表的な変化です。
これらは義歯の適合不良や咀嚼・嚥下機能の低下につながります。
【用語】
顎関節:下顎骨と側頭骨の間にある関節で、開閉口や咀嚼の運動を担う。
咬耗:食べ物の咀嚼や歯ぎしりで歯の噛み合わせ面が少しずつすり減ることである。
根面:歯肉が下がって露出した、歯の根の部分の表面を指す。
筋突起:下顎骨の上部前方にある突起で、咀嚼筋の一つである側頭筋が付着する。