正答3
解説
正解は3です。
耳の構造と、聴覚・平衡覚の受容器や中枢の位置を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 鼓膜に接しているのはキヌタ骨ではなくツチ骨です。
耳小骨は鼓膜側からツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨の順に連なります。
2:× 中央階(蝸牛管)は内リンパで満たされ、約+80mVの内リンパ電位をもつため、鼓室階より電位が高くなります。
3:○ 鼓室階と中央階は基底板で隔てられています。
基底板の上にはコルチ器が乗っており、音による基底板の振動が有毛細胞を刺激します。
4:× コルチ器は聴覚の受容器です。
平衡覚の受容器は、卵形嚢・球形嚢の平衡斑と半規管の膨大部稜です。
5:× 蝸牛神経核は中脳ではなく、延髄と橋の境界付近にあります。
中脳にあるのは下丘です。
【ポイント】
前庭階と中央階はライスネル膜、中央階と鼓室階は基底板で仕切られます。
聴覚路は「蝸牛神経核、上オリーブ核、外側毛帯、下丘、内側膝状体、聴覚野」の順で覚えましょう。
【用語】
基底板:蝸牛の中で鼓室階と中央階を隔てる膜で、音の周波数に応じて振動する。
コルチ器:蝸牛の中央階にある聴覚の受容器で、有毛細胞が並んでいる。
キヌタ骨:中耳にある耳小骨の一つで、ツチ骨とアブミ骨の間をつなぐ。
蝸牛神経核:蝸牛神経が最初に入る脳幹の神経核で、延髄から橋の境界付近にある。