正答3
解説
正解は3です。
言語発達初期にみられる過大汎用(語の過大般用、overextension)の意味を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 過大汎用は、語彙が少ない時期に、手持ちの語を広く使うことで生じます。
語彙の加速度的増加(語彙爆発)が起こると、適切な語が増えて過大汎用は減っていきます。
2:× 事物のカテゴリーにラベルがつくことは通常の語彙獲得そのもので、過大汎用の説明ではありません。
3:○ 過大汎用は、大人の使い方より広い範囲に語を当てはめることです。
四つ足の動物をすべて「ワンワン」と呼ぶのが典型例です。
4:× 類推によって語形変化の規則を不規則な語にまで当てはめるのは、過剰規則化(過剰一般化)です。
英語で went を goed と言う誤りが例です。
5:× 同じ対象に「りんご」と「くだもの」の二つのラベルをつけるのは、語の階層関係(上位語と下位語)の理解で、過大汎用ではありません。
【ポイント】
過大汎用の反対は、大人より狭い範囲にしか語を使わない過小汎用(過小般用)です。
語の意味の範囲の誤りが汎用、文法規則の当てはめすぎが過剰規則化と区別しましょう。
【用語】
過大汎用:語を大人の用法より広い範囲の対象に使ってしまう、幼児にみられる現象である。
語彙爆発:幼児の語彙が一定の時期から急速に増える現象で、語彙の加速度的増加ともいわれる。
過剰規則化:文法の規則を、本来は当てはまらない不規則な語にまで広げて当てはめてしまう現象である。
過小汎用:語を大人の用法より狭い範囲の対象にしか使わない、幼児にみられる現象である。