正答4
解説
正解は4です。
機能訓練(機能障害そのものの改善を目指す訓練)と、それ以外の訓練を区別する問題です。
この問題は機能訓練でないものを選ぶので、○ が答え(機能訓練ではない訓練)です。
【選択肢別解説】
1:× 呼称訓練は、失語症による喚語困難という言語機能の障害に直接働きかける機能訓練です。
2:× 口蓋裂児への構音訓練は、誤った構音操作という機能障害を正しい構音に改善する機能訓練です。
3:× 流暢性促進訓練は、吃音という発話の流暢性の障害に直接働きかける機能訓練です。
4:○ VOCA(音声出力型コミュニケーション支援機器)の使用訓練は、発話の機能そのものを改善するのではなく、代わりの手段でコミュニケーションを可能にする代償的な訓練です。
国際生活機能分類(ICF)でいえば、活動の制限への対応にあたります。
5:× 語彙獲得訓練は、言語発達障害児の言語機能そのものを伸ばす機能訓練です。
【ポイント】
言語聴覚療法は、機能そのものを改善する「機能訓練」、残った力や機器で補う「代償的アプローチ」、環境に働きかける「環境調整」に分けて考えます。
拡大・代替コミュニケーション(AAC)の導入は代償的アプローチの代表です。
【用語】
機能訓練:障害のある機能の回復や改善を目指して行う訓練のことである。
呼称訓練:絵や物の名前を言わせて、語を思い出す力を高める失語症の訓練である。
流暢性促進訓練:吃音で、話しやすい発話をつくりだし、流暢に話せるようにする訓練である。
VOCA:音声出力会話補助装置の略で、キーを押すと録音した音声や合成音声が出るコミュニケーション機器である。
語彙獲得訓練:言語発達に遅れのある子どもが、語の意味を学び語彙を増やす訓練である。