正答2
解説
正解は2です。
視覚路では、両眼の網膜の鼻側半分からの線維だけが視交叉で反対側へ交叉します。
鼻側の網膜は耳側の視野を見ているため、視交叉の障害で両眼の耳側の視野が欠けます。
【選択肢別解説】
1:× 視神経の損傷では、損傷した側の眼の視力や視野が失われます。
両耳側半盲にはなりません。
2:○ 視交叉の損傷で両耳側半盲が起こります。
下垂体腺腫が下から視交叉を圧迫するのが代表的な原因です。
3:× 視索の損傷では、損傷と反対側の視野が両眼で欠ける同名半盲になります。
4:× 視放線の損傷では、同名半盲や同名四分盲になります。
側頭葉の障害では上四分盲が典型です。
5:× 一次視覚野の損傷では同名半盲になり、中心部の視野が保たれる黄斑回避を伴うことがあります。
【ポイント】
視交叉より前の障害は片眼の障害、視交叉は両耳側半盲、視交叉より後ろは同名性の視野障害と整理します。
【用語】
両耳側半盲:両眼とも耳側の半分の視野が欠ける視野障害で、視交叉の障害でみられる。
視交叉:左右の視神経が合流し、網膜の鼻側からの線維が反対側へ交叉する部位である。
視索:視交叉から外側膝状体へ向かう視覚の伝導路で、左右の視野の情報を運ぶ。
視放線:外側膝状体から後頭葉の一次視覚野へ向かう視覚の線維の束である。