正答5
解説
正解は5です。
構音障害(運動障害性構音障害)は、発声発語器官を動かす神経や筋の障害で生じます。
この問題は原因とならないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× 脳出血は構音障害の原因になります。
皮質延髄路などが障害されると、痙性や失調性の構音障害が生じます。
2:× 多発筋炎は構音障害の原因になります。
咽頭や軟口蓋の筋が侵されると、構音障害や嚥下障害が起こります。
3:× 重症筋無力症は構音障害の原因になります。
神経筋接合部の障害で、話しているうちに鼻声や不明瞭さが強まります。
4:× パーキンソン病は構音障害の原因になります。
小声で単調、加速する発話が特徴の運動低下性構音障害を呈します。
5:○ 糖尿病性ニューロパチーは、通常は構音障害の原因になりません。
主に手足のしびれなどの感覚障害と自律神経障害をきたす末梢神経障害だからです。
【ポイント】
構音障害の原因は、上位運動ニューロン、下位運動ニューロン、小脳、錐体外路、神経筋接合部、筋の各レベルに分けて整理します。
糖尿病性ニューロパチーは手足の先から始まる感覚障害が中心です。
【用語】
構音障害:発音に関わる筋や神経の障害のために、ことばを正しく発音できなくなる状態を指す。
重症筋無力症:神経と筋の接合部の障害で、筋が疲れやすくなり脱力が生じる自己免疫疾患である。
多発筋炎:筋肉に炎症が起こり、体幹に近い筋の筋力低下が生じる膠原病の一つである。
糖尿病性ニューロパチー:高血糖が続くことで末梢神経が障害され、しびれや感覚低下が生じる合併症である。