正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
咬合異常(上下の歯のかみ合わせのずれ)は、歯を支える骨である上顎骨の歯槽部や下顎骨が骨折して動いたときに起こります。
【選択肢別解説】
1:× 鼻骨骨折では鼻の変形や鼻出血がみられます。
歯を支える骨は折れないので、咬合異常は起こりません。
2:× 頬骨骨折では頬部の陥凹や開口障害、眼窩下神経領域のしびれがみられます。
歯列は動かないので、通常は咬合異常をきたしません。
3:○ 下顎骨折は咬合異常をきたします。
骨片が筋に引かれてずれ、下の歯列の位置が変わるためです。
4:○ ルフォーⅠ型骨折は咬合異常をきたします。
上顎の歯槽部を含む部分が水平に離断されて動くため、上の歯列がずれます。
5:× ブローアウト骨折(眼窩吹き抜け骨折)では、眼球運動障害による複視や眼球陥凹がみられます。
咬合異常は起こりません。
【ポイント】
咬合異常の有無は、骨折線が歯列を含む骨(上顎歯槽部・下顎骨)にかかるかどうかで判断します。
ルフォー型骨折はⅠ型からⅢ型まであり、いずれも上顎が動くため咬合異常を伴います。
【用語】
咬合異常:上下の歯の噛み合わせが、正常な位置関係でなくなっている状態を指す。
Le Fort Ⅰ型骨折:上顎骨を水平方向に横断して起こる骨折で、噛み合わせのずれを伴いやすい。
ブローアウト骨折:眼窩の底や壁が眼球への衝撃で折れる骨折で、眼球運動の障害を伴うことがある。
頬骨骨折:顔面の頬の隆起をつくる頬骨に、外力が加わって起こる骨折である。