正答1
解説
正解は1です。
「私はウナギを食べる」を読み上げた広帯域サウンドスペクトログラムで、矢印は約0.75秒の位置を指しています。
時間の流れから、矢印の部分は「ウナギ」の「ナ」の母音にあたると考えられます。
【選択肢別解説】
1:○ アが正解です。
矢印の部分では、1kHz前後の比較的高い位置に強いエネルギーがあり、第1フォルマントが高いことが読み取れます。
第1フォルマントは口の開きが大きいほど高くなり、日本語の母音で最も高いのはアです。
2:× イは第1フォルマントが非常に低く、第2フォルマントが2kHz以上と高いのが特徴です。
直後の0.85〜1.05秒付近の「ギ」の部分にはこの特徴がみられますが、矢印の部分とは異なります。
3:× ウは第1フォルマントが低く、第2フォルマントも比較的低い母音です。
低い周波数に成分が集まり、矢印の部分ほど第1フォルマントは高くなりません。
4:× エは第1フォルマントが中程度で、第2フォルマントが比較的高い母音です。
矢印の部分のように第1フォルマントが高くはありません。
5:× オは第1フォルマントが中程度で、第2フォルマントが低い母音です。
第1フォルマントの高さがアには及びません。
【ポイント】
第1フォルマントは口の開き(舌の高さ)、第2フォルマントは舌の前後位置を反映します。
アは第1フォルマントが最も高く、イは第2フォルマントが最も高い、と覚えます。
【用語】
広帯域サウンドスペクトログラム:音の周波数成分の時間変化を、色の濃淡で示した図で、広帯域は時間的な細かい変化を見やすい。
フォルマント:声道の共鳴によって現れる周波数の山で、母音の種類を見分ける手がかりになる。
第1フォルマント:最も周波数の低いフォルマントで、口の開きが大きい母音ほど高くなる。