正答2
解説
正解は2です。
重度失語症の人を評価するときの配慮を問う問題です。
重度失語症では、話しことばだけでなく文字の理解も強く障害されていることが多いです。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
ことばで伝えることが難しいため、身振りや指さし、描画などの代償手段をどの程度使えるかを評価します。
2:○ 誤った記述です。
重度失語症では文字の理解も障害されているため、教示を文字だけで行うのは不適切です。
話しことばに身振りや実演、絵や文字を組み合わせて伝えます。
3:× 正しい記述です。
正しい反応が得られないときは、語頭音や身振りなどの複数のヒントを与え、どのヒントで反応できるかを確かめます。
4:× 正しい記述です。
「はい・いいえ」での反応が正確かどうかは、意思確認の手段として使えるかを判断するために重要です。
5:× 正しい記述です。
身振りの理解や物の使い方、絵の分類などの非言語的な象徴機能を評価し、残された能力を把握します。
【ポイント】
重度失語症の評価では、できないことより「どうすれば伝わるか」を探る視点が大切です。
Yes-No反応の確実性は、日常のコミュニケーションの土台になります。
【用語】
重度失語症:聞く・話す・読む・書くのすべてが重く障害され、日常のコミュニケーションが困難な失語症である。
Yes-No反応:質問に「はい」「いいえ」で答える反応で、重度の失語症の意思表示の基本である。
象徴機能:物事を別の物や記号で代わりに表す働きで、ことばの基盤となる力である。