正答2
解説
正解は2です。
基本母音(カーディナル母音)は、イギリスの音声学者ダニエル・ジョーンズが定めた母音の体系です。
舌の位置と唇の形によって母音を位置づけるための基準点として使われます。
【選択肢別解説】
1:× 基本母音は円唇・非円唇の対のうち非円唇の方を指すものではありません。
第1次基本母音8つには、[i][e][ɛ][a][ɑ]の非円唇母音と、[ɔ][o][u]の円唇母音が含まれます。
2:○ 基本母音は、言語音を記述するための基準となる母音です。
各言語の母音を、基本母音との位置関係で記述します。
3:× 基本母音は、多くの言語で使われている標準的な母音として選ばれたものではありません。
舌の位置の極限などをもとに、理論的に定められた基準です。
4:× 基本母音は日本語の5母音の標準的発音ではありません。
日本語の母音は、基本母音を基準にして位置が記述されます。
5:× 基本母音は、幼児が最初に獲得する母音を指すものではありません。
言語発達とは関係のない記述上の基準です。
【ポイント】
第1次基本母音は8つ、唇の丸めを逆にした第2次基本母音も8つあります。
日本語の「う」は、唇の丸めが弱い非円唇寄りの[ɯ]で表されることが多いです。
【用語】
基本母音:母音を位置づけるために、舌の位置と唇の形で定められた基準となる母音である。
円唇母音:唇を丸めて、突き出すようにして発音する種類の母音を指す。
非円唇母音:唇を丸めたり突き出したりせずに発音する母音を指す。