正答3
解説
正解は3です。
象徴機能とは、目の前にない物や事柄を、別のもの(シンボル)で表す働きです。
ピアジェの発達理論では、1歳半から2歳ごろに現れ、言葉、ふり遊び、延滞模倣の基盤になるとされます。
【選択肢別解説】
1:× 言語を客観的に捉える働きは、象徴機能ではなくメタ言語能力(メタ言語意識)です。
2:× パターン化したやりとりをする働きは象徴機能ではありません。
これはルーティンやフォーマットと呼ばれる、言語獲得の土台となるやりとりの型です。
3:○ シンボルによって指示対象を代表させる働きが象徴機能です。
積み木を電車に見立てるふり遊びや、「ワンワン」という言葉で犬を表すことがその例です。
4:× 他者からの援助や共同によって課題を達成する働きは、象徴機能ではなく、ヴィゴツキーの発達の最近接領域の考え方に関わるものです。
5:× 事物の属性に気付いて共通の意味的概念を形成する働きは、象徴機能ではなく概念形成(カテゴリー化)です。
【ポイント】
象徴機能の芽生えは、見立て遊びや延滞模倣で確認できます。
象徴機能は言語発達の前提となる重要な能力です。
【用語】
象徴機能:目の前にない物や事柄を、言葉やイメージなど別のもので置き換えて表す働きである。
メタ言語能力:言語そのものを対象として、客観的にとらえたり考えたりする能力である。
発達の最近接領域:自力ではできないが、他者の援助があればできるようになる課題の領域である。
延滞模倣:以前に見た他者の行動を、時間が経ってから思い出して再現する模倣である。
概念形成:事物に共通する属性に気付き、それをまとめて一般的な意味の概念をつくることである。